氷河期以降の人類の発展について。受験やテスト対策など、世界史の学習に使える辞典です。

氷河期以降の人類の発展

氷河期以降の人類の暮らし

 

1万年前、氷河期が終わり、地球は温暖になり、陸地もほぼ現在と同じ形になった。
温暖化に伴い、マンモスやトナカイ等の大型の獣は北方に移動し、一部の人類はそれを追って北上。
その他の人々はそのまま留まり、猪や鹿等の温かい地方に住む獣を狩猟した。
また、温暖化の影響で植物が増え、採集が簡単になり、食生活は飛躍的に豊かになった。
食生活の充実は、人口の増加につながり、技術も発展して泥土や石壁でできた家が建つ集落も生まれた。
こうして、農耕・牧畜のはじまる土台が築かれた。

 

氷河期のイメージ_世界史マスター辞典
(C) Andreas Tille, 2003.
転載元:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Eyjafjallaj%C3%B6kull.jpeg

 

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農耕・牧畜のはじまり

時代は変わり、これまでの狩猟・採集を中心とした獲得経済から、
農耕・牧畜を中心とする生産経済へと変容を遂げた。

 

これは人類の転機であり、これまでの自然に左右される暮らしから、ある程度まで自然をコントロールし、自力で発展させることができる状態に変わり、この後の文化の飛躍的な発展につながった。

 

農耕・牧畜は西アジアから東地中海地域ではじまり、穀類・豆類の栽培や、山羊・羊・牛・豚等様々な動物の家畜化が行われた。

 

新石器である磨製石器や土器が盛んに用いられ、織物も多数作られた。
この農耕・牧畜文化はユーラシア・アフリカ大陸に伝播し、各地域に合わせて発展を遂げた。

 

農耕・牧畜開始以降の時代は、新石器時代と呼ばれる。

 

都市国家の成立

初期の農法は雨水に頼る乾地農法が主体で、肥料を与えない略奪農法だったため、
一定期間毎に農地を放棄せざるを得なかった。

 

その後、農法の発展に伴い、定住が可能になり、人口が増加した。

 

祭祀を中心とした呪術的な宗教で、人々のコミュニティが作られ、豊穣や多産を祈願した。
定住化した農村の間では、遠隔地との交易も行われ、文化の伝承が行われた。

 

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彩文土器が前5千年頃に作られ、簡単な銅・青銅製品も使用され始めた。
こうした製品を活用して、生産能力が増加し、農耕以外の仕事に携わる人も現れた。

 

専門職人も現れ、社会の階層化が始まり、権利や所有、商取引の概念が作られていった。

 

紀元前3千年頃には、ユーラシア・アフリカ大陸の沿岸部や大河流域の肥沃地帯に農耕・牧畜文化圏が成立。
特に、ナイル川、チグリス・ユーフラテス川、インダス川、黄河・長江流域は目覚ましい発展を遂げ、世界四大文明の発祥地となった。

 

西アジアのティグリス・ユーフラテスのほとりでは、灌漑農業が他地域に先駆けて始められ、農村から都市国家への成長がみられた。

 

ティグリス川の風景_世界史マスター辞典
ティグリス川の風景 ティグリス川の風景。
(C) Gerry Lynch, 2003.
転載元:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Tigrisdiyarbakir.jpg

 

人種と言語の成立

人類は世界各地に広がり、各地域の環境に合わせて発展していく中で、
各地の人類の間に身体上の特徴が生まれ、人種の区別が現れた。

 

具体的には、身長や皮膚の色、眼球の色、血液型等に特徴がある。
現存する人類は、以下の3つに分類される。

 

  • 白色人種(コーカソイド)
  • 黄色人種(モンゴロイド)
  • 黒色人種(ネグロイド)

 

各地の人類は独自の言語を発展させ、宗教や社会的慣習等、文化的伝統を同じくする民族の概念が生まれた。
この後、人類社会の発展に伴い、様々な民族が接触し、戦争や支配関係などの様々な問題が発生していくことになる。

 

前回・次回の記事

人類の祖先_世界史マスター辞典 古代オリエント世界の概要_世界史マスター辞典

 

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氷河期以降の人類の発展記事一覧

新石器時代

新石器時代とは農耕・牧畜開始以後の石器時代。磨製石器を使用し、土器を作成した。銅器や鉄器を使用する時代までを定義する。農耕・牧畜開始以前の時代は、旧石器時代と呼ばれる。

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磨製石器

磨製石器とは石を砕いて作られた石器を、さらに他の石材で擦ることで磨き、凹凸をなくした石器のこと。磨製石器普及以前の打製石器に比べ、切れ味が鋭く、調理道具、土木作業道具、武器等に用いられた。新石器時代にさかんに作られた。光沢がある見た目から、呪具、宝器としても重宝された。

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