エジプトの発展について。受験やテスト対策など、世界史の学習に使える辞典です。

古代エジプトの統一と発展

エジプトのナイル川は、流域に肥沃な土をもたらし、流域の交通にも活用され、エジプトが発展するきっかけになった。
ギリシアの歴史家ヘロドトスは「エジプトはナイルのたまもの」と言葉を残した。

 

エジプトには早くから「ノモス」と呼ばれる村落が分布していたが、やがてナイル川流域を統率する王朝が現れる。
前3000年頃、上エジプトのメネスが下エジプトを征服し、エジプト全土を統一した。

 

その後エジプトは、一時異民族の侵入を受けたりするものの、王(ファラオ)に統治され、安定した政治が執り行われた。

 

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前3000年のノモスの統一から、前4世紀のアレクサンドロスに征服されるまでの間を、3つの区分に分け、

  • 古王国
  • 中王国
  • 新王国

と呼ぶ。

 

古王国時代

  • 前27世紀の第3王朝〜第6王朝までの約500年間
  • 首都 メンフィス
  • 全国土と人民を所有し支配する「神権政治」体制が確立
  • クフ王のピラミッドが建造される

 

クフ王のピラミッド_世界史マスター辞典
最後方がクフ王のピラミッド(ギザの大ピラミッド)
作者:Ricardo Liberato
ライセンス:クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 2.0 一般
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:All_Gizah_Pyramids.jpg?uselang=ja

 

中王国時代

  • 前22世紀頃の第11王朝〜前17世紀頃
  • 首都: テーベ
  • 前17世紀頃にシリア方面からヒクソスが侵入し、エジプトを支配。戦車が伝えられる。

 

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新王国時代

  • 前16世紀に、テーベに第18王朝が興り、ヒクソスを排除し、全土を統一。
  • 第18、19王朝が最盛期。積極的な対外政策をとる。
  • 第18王朝のハトシェプスト女王は船団交易で知られる。
  • トトメス3世は最大の王といわれ、エジプト史上最大の帝国を築く。
  • アメンホテプ4世は従来の多神教を唯一神アトンに変え、強制し、テル=エル=アマルナに遷都。自らをイクナートン(アトンを喜ばせるもの)と改名。アマルナ美術も生まれた。
  • その次のツタンカーメン王は、メンフィスに遷都し、従来の多神教であるアモン信仰を復活させた。

 

その後の古代エジプト王国

その後、エジプトの勢力は衰え、第20王朝のラメセス3世は「海の民」の侵略を撃退するが、やがて衰退の道を辿り、異民族や外国勢力の圧力を受ける。
前525年にはアケメネス朝に征服さる。その後、さらに前332年にアレクサンドロス大王に征服され、古代エジプト王国は終焉を迎える。

 

前回・次回の記事

古代オリエントの世界_世界史マスター辞典 エジプトの発展_世界史マスター辞典

 

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